急に記事タイトルに「BL」という単語をぶちこんでいますが、語学に関するお話です。
中国の小説を読みたかったんですが、日本語版は未発売、中国語はわからない、英語版なら読めそう!
ということで、中国の小説を英語で読みました。
時間はかかりましたが、約10年ぶりに洋書を1冊読み切ることができてとてもうれしかったので、記録しておこうと思います。
今日は中国の小説を英語で読むことになった経緯や、今回の私の洋書の読み方についてお話しします。
*BLの内容自体にはあまり触れていません。
中華コンテンツとの出会い
私が中華BLにハマったのは2021年のこと。
「陳情令」という中華ファンタジーのブロマンスドラマ(男性同士の熱い友情を描いたドラマ)から始まり、同作品アニメ版の「魔道祖師」、日本語訳された原作小説「魔道祖師」を履修しました。
とにかく驚いたのが、CG技術の高さや映像の美しさ。
それまで中国の映像コンテンツはあまり見たことがなかったので、
「えー!今中国ってこんなにすごいんだ!」
と、とても驚いたことを覚えています。
これによって、私が今まで漠然と中国に抱いていたイメージが大きく変わりました。
原作小説の日本語版がない!
「魔道祖師」の著者である墨香銅臭(モーシャントンシウ)さんの他2作品もアニメ化されていたので見てみたんですが、残念なことに途中で終わってしまい、続きがありませんでした。
そのうちの1作「天官賜福」はアニメ1期を日本語吹替で見ることができましたが、原作小説は日本語版が当時まだありませんでした。
もう1作「人渣反派自救系統」(通称:さはん)もアニメ1期を当時YouTubeで見ることができたものの、アニメも原作小説も日本語版は当時まだありませんでした。
私は映像作品で気に入ったものがあると原作を読みたくなることが多いんですが、肝心の原作に日本語版がない。
中国語版はありましたが、中国語を学んだことがないのでとても読める気がしません。
ほかのファンの方を見ると、アプリなどさまざまな翻訳機能を駆使して読んでいる方もいて、自分はどうしようか迷っていました。
そんな中、2021年の終わり頃、墨香銅臭作品の英語版が発売されるというニュースが。
これだ〜!英語版ならいけるかもしれない!
ということで、意気揚々と英語版の「天官賜福」1巻と「人渣反派自救系統」1巻を購入しました。
これが、中国の小説を英語で読むことになった理由です。
絶対内容を理解したかった私の洋書の読み方
わからない単語の意味は調べる
大学生のときに英語多読の授業を受けたり、ゼミで英語文献を読んだおかげで、洋書を読んだ経験はありました。
でも卒業後は全然読まなくなっていたので、洋書に触れるのは約10年ぶりです。
洋書を読むときは、あまり単語は調べずに意味を推測するほうがいいと言いますよね。
でも推測じゃ嫌なんだよ〜!泣
今回に限っては、内容をしっかり理解したい!
ということで、わからない単語はどんどん調べることにしました。
ところがどっこい単語が難しい。
なにせ内容は中華ファンタジーなので、TOEICにはまず出ないであろう単語がバンバン出てきます。
最初はノートに単語を書き出していましたが、だんだん面倒になり。
そうこうしているうちに「天官賜福」の日本語版発売決定のお知らせ。
一方「さはん」は2022年当時まだ日本語版に関して音沙汰なしだったので、ここから洋書は「さはん」1冊に絞って読むことにしました。
本にマーカーを引く
単語をいちいち書き出すのはあまりに効率が悪かったので、小説本文のわからない単語にマーカーを引くことにしました。
意味を書き込むことまではしません。
本当は小説にはあまり書き込みをしたくなかったんですが、今回ばかりは仕方ない。
わからない単語が出てきたら調べて、マーカーを引く。
これを続けていると、同じ単語が何度も出てくることや、同じ単語を何度も調べていることに気づくようになりました。
「あ〜、まだこの単語覚えられてないのか〜」という確認にもなります。
何度も同じ単語を目にする。
何度も同じ単語を調べる。
そうしていくうちに、単語暗記が大の苦手な私でも、少しずつ単語を覚えられるようになりました。
何度も目にしたり、思い出したりするという作業が、暗記のカギになることを後から知りました。
使用したツール
単語を調べるときは、iPadに内蔵されている英和辞書を使っています。
ただ、doやgo、takeなど意味がたくさんある単語は、なぜか画面の途中で表示されなくなるので、その場合は紙の辞書を使いました。
また、調べても意味がいまいち理解できない文章は、翻訳ソフトのDeepLに頼りました。
ほかにも、元が中国語なので、もともとの用語の意味を詳しく知りたいときは、Pixiv百科事典の「さはん」のページの解説にお世話になりました。
なんて便利な時代なんだ。
文法を勉強しておくと英文が読みやすくなる
2022年に気になる英文法書に出会い、人生で初めて英文法書を1冊読むという経験をしました。
高校生の頃でもこんなことしなかったのに……!
このおかげで、小説の英文のニュアンスをつかみやすくなったなと思います。
また、夫が「英語のハノン」を始めたので、私もマネしてやってみることにしました。
夫は初級から始めてあっという間に中級、上級まで終えてしまいました。
一方、私は夫ほど英語が得意ではないので、初級でいっぱいいっぱい。
それでも「英語のハノン」を繰り返し続けていくうちに、文法構造が頭に叩き込まれたようで。
そのおかげで、小説の少し複雑な英文でも、文法構造を意識して読み解くことができるようになり、英文が格段に読みやすくなりました。
ちなみに小説の英文が長くて複雑なときは、シャープペンシルでまとまった意味の区切りごとに斜線を引いたりカッコ書きを入れたり、という書き込みをしていました。
どこからどこまでが主語にあたるのか。
どこからどこまでがこの語句を説明している範囲なのか。
どこがメインの動詞なのか。
などなど。
学生時代を思い出します。
単語を暗記するよりもどんどん洋書を読もう
単語帳を使った暗記がなかなか進まず悩んでいましたが、今回洋書を1冊読み切ったことで、今の自分には実践が合っていると感じました。
意味を調べながらでもいいから、とにかくたくさんの英文に触れること。
これが私には必要だったみたいです。
今は英会話よりも、読解に重きを置いているので、これを機に今後はどんどん洋書を読んでいきたいなと思っています。
次に読むのはもちろん「さはん」の2巻。
「さはん」は英語版で全4巻あり、今手元に2巻まであります。
2023年から「さはん」も原作小説の日本語版が配信という形で少しずつ出てきているので、私が英語版を読み終えるのと日本語版が出るのとどちらが早いかヒヤヒヤしています。(負けそう)
ひとまず英語版2巻までは頑張って読んで、3巻以降は様子を見て考えようと思います。
ほかにも気になる中国小説があって、日本語版は出る気配がないので英語版が出てくれないかなと期待しています。
「ハリーポッター」も読んでみたいし、昨年大好きな「犬神家の一族」の英訳版があることを知ったので、こちらもぜひとも読んでみたいです。
うれしいことに読んでみたいと思う洋書がいくつかあるので、自分が読みたい本、しっかり内容を理解したいと思う本を、そのときの自分に合った読み方で楽しんでいけたらいいなと思います。
終わりに
「さはん」1巻を買ってから読み終わるまで約2年かかっていますが、実は7割くらいは直近2ヶ月で読みました。
去年の11月からスマホ使用を控えるようにしたら、洋書が進む進む。
私が読むのが遅いのではなく、スマホが読書を妨げていたのかと痛感しました。
スマホに関するお話は、また別の記事でご紹介しますね。
中華コンテンツにハマってから、日本語版があることのありがたさを感じるようになりました。
「あったら絶対買うのに、存在してないから買えない!」と何度思ったかわかりません。
今は日本語版がなければ英語版を読むようにしていますが、そのうち中国語でも読めるようになりたいなと思っています。
いろいろな言語を学んで読めるようになることが、密かな目標です。