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2023年私を大きく変えた1冊①「運動脳」

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もうすぐ2023年も終わりますね。

そろそろみなさんも今年の振り返りをする時期でしょうか。

私は今年下半期、自分の中で大きな変化が起こりました。

今日は、そのきっかけとなった1冊「運動脳」をご紹介します。

 

困っていたドキドキ

本の紹介の前に、前提となる私の状態について簡単にお話しさせてください。

 

私はもともとインドア派で、家で過ごすことがまったく苦にならないタイプです。

そして2015年に適応障害・うつと診断されて休職してからは、家にいる時間がさらに増えました。

診断前の健康だったときと比べて、不安や緊張に敏感になり、ドキドキしやすくなりました。

診断されてから数年経ちますが、この動悸だけがなかなか治らない。(心電図検査や甲状腺などは異常なしです。)

症状が気になるときは、頓服として処方してもらっているお薬を飲んでいますが、根本的に解決するにはどうしたらいいのかがわかりませんでした。

 

本屋で偶然手に取った『運動脳』

今年の8月下旬、本屋さんでたまたま手に取り、中をパラパラ見て「これだ!」と思い、衝動買いしたのが『運動脳』でした。

「スマホ脳」で有名なアンデシュ・ハンセンさんの著書です。

すごくざっくりまとめると、

運動すると脳に良い影響が出るよ!

という1冊。

脳の仕組みを踏まえて、事例別にわかりやすく解説されています。

 

私が注目したのは、第2章の「脳から「ストレス」を取り払う」の内容。

・緊張するとドキドキする理由

・運動によって脳内物質の分泌量をコントロールできる仕組み

などを説明してくれています。

 

その中でも印象に残った文章が、

運動が、ストレスに対して過剰に反応しないように身体をしつけるのである。(p.73)

つまり身体を動かすことで「心拍数や血圧が上がっても、それは不安やパニックの前触れではなく、よい気分をもたらしてくれるものだ」と運動が脳に教え込むのである。(p.105)

この2つでした。

 

ウォーキングやランニングといった有酸素運動で心拍数を上げて「それは不安やパニックじゃなくて、あなたは今運動をしているんだよ!」と脳に教え込むんです。

こ れ だ !

 

また、第4章ではうつ病と診断された女性が運動を始めたことでどのように変化したかという事例も紹介されていて、それも私の背中を大きく押してくれました。

 

まさか自分がウォーキングを始める日が来るなんて

「運動脳」を読み終わった9月中頃から、早速ウォーキングを始めました。

実は、私は目的なくブラブラ歩く散歩が苦手です。

どこに行ったらいいのかわからなくて散歩が苦痛だったんですが、ウォーキングすること自体を目的にしたおかげで、毎日外に出て歩くことへの苦痛が軽減しました。

 

最初は1日30分程度からスタート。

少しずつ距離を伸ばして、ウォーキング開始から2ヶ月経つ頃には1日1時間程度歩くようになりました。

歩数も8月までと比べると大きく伸びました。8月ヤバすぎですね……

 

ウォーキングをする上で意識していたことは、

①とりあえず外に出ること。

②ウォーキング中にドキドキして息が上がってきたときは「今自分は運動をしているんだよ!」と自分に言い聞かせるようにしていたこと。

③できるだけ早歩きをすること。

この3つでした。

 

①とりあえず外に出ること

おうち大好きマンなので、家を出発することが最大の難関でした。

とりあえず外に出てしまえば歩くだろう!

誰も自分のことなんか見てないから!

家を出るハードルを下げるために、身支度は最低限にすることに。

すっぴんで日焼け止めのみ、キャップを被ってマスクをして、動きやすい服装に着替えてささっと外に出られるようにしました。

 

②は前述のとおりです。

 

③できるだけ早歩きをすること

「運動脳」によると、ウォーキングよりもランニングのほうが効果が高いそうです。

が、私はランニングなんて何年もしていません。

急に走ったりしたら膝を痛めかねない。

続けやすさも考えてウォーキングを選びましたが、できるだけ心拍数が上がるように、早歩きを意識しました。

間に5分程度休憩を入れるんですが、休憩後は足が軽くなって歩きやすく感じるのが楽しかったです。

 

あんなに散歩が苦手だったのに、目的がはっきり定まったからか、毎日歩くことができるようになりました。

今までの自分からは考えられなかったので、今年は本当に生活習慣に大きな革命が起きたなと感じています。

 

ウォーキングを続けてみて

考えてみると、仕事に行っていたときと比べて、この数年の運動量は大きく減っていました。

家でできる室内散歩やエアロバイク、Nintendoのリングフィットなどもやっていましたが、外を歩く頻度は少なかったです。

また、今年の夏は北海道も異常に暑く、私は暑さが大の苦手なこともあり、全然外に出られず。

それらの数年の蓄積がたたったのか、今年の夏はあまり調子が良くなくて、ドキドキしやすくなってしまいました。

 

そんな状態から始まったウォーキングでしたが、しばらく続けていくうちに、胸の「ドキドキ」が「ザワザワ」程度にまで治まり、動悸を感じない日も少しずつ増えてきました。

主治医にウォーキングと体の調子について話したら、「自律神経が整ってきたのかもしれないね」と言われて、なるほど〜!と納得。

あとは、毎日外に出て歩いているという行動が、自信にもつながっているのかなと感じています。

 

冬のウォーキングの課題は雪道にめげないこと

私の住む北海道札幌市も雪が積もり始めました。

気温によっては歩道もツルツルになるので、以前のような早歩きはとてもできなくなりました。

現在は目標歩数を少し減らし、吹雪・大雪の日以外は毎日外に出て歩くことを第一にして、様子を見ています。

ツルツルの道をランニングしている人は本当にすごい。

 

ちゃんとしたウォーキング自体はまだ始めて3ヶ月ほど。

数年の運動不足を解消して、自分の体を土台から改善するには時間がかかるだろうなと思っています。

だから、まずはウォーキングを継続すること。

それで自分の体がどんな風に変わっていくのかが楽しみです。

 

終わりに

今回は、私がウォーキングを始めた理由に関連する項目だけご紹介しましたが、このほかにも本書の中では、集中力・記憶力・学力やひらめき、健康に対する運動の効果もたくさん紹介されています。

気になる方はぜひ読んでみてください。

 

私もウォーキングをこのまま継続できるように頑張ります。

いつかランニングもできるようになったらいいな!

それでは〜。