ヨーロッパを学び始めました

3月にNHKの『ニュー試』という番組を知りました。

世界各地の大学の入試問題に実際にチャレンジしてみて、その大学の特徴や教育内容を紹介する番組です。

私がたまたま見たのは、フランスのグランゼコールの入試問題の回でした。

www.nhk.jp

これがとっても面白くて、この番組を見たことをきっかけに、「そういえば私こういうこと学びたかったんだよな」というのを芋づる式に思い出し、せっかくだから全部学んでみようと本を一気に8冊購入しました。

今日は、購入した本とその分野を学ぼうと思った理由をご紹介します。

 

海外の教育

大学生の頃から、海外の教育について知ることが好きだったことを思い出しました。

数年前も1度その興味が再燃し、フランスや韓国の教育について本を読んだり、逆に日本の最近の教育内容を知らないことに気づき、本を読んだり特集されている番組を見たりしました。

 

今回『ニュー試』を見たことをきっかけに、以前フランスの哲学教育について本を読んだことを思い出し、フランスの教育に対して再び興味がわいてきました。

そんな中で見つけたのが、中島さおりさんの著書『哲学する子どもたち』。

以前から気になっていた1冊で、今回をきっかけにようやく読むことができました。

実際にフランスで子育てをしている著者が、フランスの教育について書いたエッセイです。

日本人の視点から、日本とフランスの教育がどのように違うのかを、著者のお子さんの学校の様子や著者の経験を通して詳しく知ることができます。

とても面白くて、文章も読みやすく、個人的には大満足でした。

 

この本を読んだら、フランスへの興味が湧き上がってきて、フランス語を学びたくなりました。

フランス語は大学時代に第二外国語で履修したので、基本的なことは一通り学びましたが、もう大分忘れてしまっているので、学び直すか検討しつつ、とりあえずDuolingoを始めました。

ja.duolingo.com

Duolingoはこういうとき気軽に始められるので便利ですね。

 

ほかにも、フランスの社会や文化についてもう少し知りたいなと思い、本をいくつか見繕っている最中です。

もともとイギリスが好きなんですが、フランス熱もいい感じに盛り上がってまいりました。

 

ヨーロッパ史

『ニュー試』の哲学自体も面白かったので、初心者向けの哲学の本を探していて見つけたのが、岩波ジュニア新書の『ヨーロッパ思想入門』です。

購入前に書籍紹介文を読んだところ、どうやら歴史とキリスト教の知識があったほうが良さそう。

なるほどなるほど。

あれ、そういえば私ヨーロッパ史とキリスト教も学びたいと思ってたな。

イギリスのドラマを見たり、海外の教育について調べたりしているとき、「歴史とキリスト教の知識があったらもっと深く理解できるんだろうな」と思うことがよくありました。

そのことを思い出したので、これは良いきっかけだと思い、同じく岩波ジュニア新書の『ヨーロッパ史入門』2冊と『キリスト教入門』、そして『聖書物語』も購入しました。

 

世界史履修漏れ

「なぜヨーロッパ史なの?世界史で学ばなかった?」と思われそうですが、これには理由があります。

それは履修漏れ。

私は高校生のとき、世界史は半分しかやっておらず、ヨーロッパ史がすっぽ抜けているんです。

 

高校3年生の秋頃、履修漏れ問題が全国的に発覚し、私の高校も該当しました。

(教科は学校によっても人によっても違うかもしれません。)

私の場合は、本来1・2年生で世界史を必修で履修すべきところ、世界史は1年生だけ。

2年生からは世界史・日本史・地理の中から1科目選択するようになっていました。

私は2年生で日本史を選択したので、世界史の半分を学んでいませんでした。

 

発覚したのがセンター試験(現在の共通テスト)前で、本来なら受験科目だけに集中する時期でしたが、発覚してしまった以上未履修のままにするわけにはいかなかったのでしょう。

急きょ放課後に授業時間を増やされ、授業を受けることで卒業することができました。

とはいえ、時期的にもどうしても時間が限られていたので、じっくり時間をかけて学び試験をして……ということはできず、かなり駆け足の授業でした。

それがちょうどヨーロッパ史にあたる部分だったので、私はそこらへんの知識があやふやなのです。

 

以前から世界史をしっかり学び直したいなとは思いつつ、本を読んでも教科書を読んでもいまいちピンと来ていませんでした。

しかし、今回ヨーロッパ史に限って読んでみたら、今のところ順調に進んでいます。

つい先日、『ヨーロッパ史入門』の1冊目が読み終わりました。わーい。

高校生のとき履修漏れでヨーロッパ史が抜けてしまったから、世界史全体ではなく、抜け落ちたヨーロッパ史を重点的に学びたかったんだなと気づきました。

 

キリスト教と聖書

今ヨーロッパ史は絶対王政のあたりまで進みましたが、ここまで本や世界史の教科書を読んで思ったのは、ヨーロッパ史はキリスト教の歴史だということ。

ヨーロッパはキリスト教を抜きには理解できないんだなと感じています。

 

私自身は特定の宗教を信仰しているわけではなく、生活や考え方になんとなく仏教と神道が混ざっているような程度です。

宗教に対する関心があまりなかったので、キリスト教についてもなんとなくしかわかりません。

先述したとおり、イギリスのドラマを見たり、海外の教育や文化について本を読んだりしているとき、キリスト教についてもっと知識があればなと思うことがちょこちょこありました。

それを今回の『ニュー試』をきっかけに思い出し、この機会に本で学んでみることにしました。

ヨーロッパ史で大枠はつかめてきましたが、もう少し詳しく知りたいので『キリスト教入門』と『聖書物語』にも挑戦してみようと思います。

 

終わりに

最近の学んでいることをざっくりまとめてみました。

岩波ジュニア新書はわかりやすく読みやすい本が多いので、今回は岩波ジュニア新書にお世話になっています。

ちなみに『世界の神話』も、他と同じような理由で、前から神話の話が出てきてもわからないことが多かったので、これを機に購入しました。

王様でたどるイギリス史』はイギリスが好きなので、完全に趣味と勢いです。

勢いっておそろしいな。

 

こんなにヨーロッパを学ぶことになるとは、今年の初めにはまったく予想していませんでした。

どれも以前から学びたいなと思っていたことばかりなので、良いきっかけに出会えてうれしいです。

今回学び直しをする中で、色々と気づいたこと、思ったことがあるので、それについては次回以降お話ししたいと思います。

それではまた~。