私のスマホ使用時間を1日8時間から40分に激減させた1冊『デジタル・ミニマリスト』

スマホ1日8時間ってどう考えても使いすぎですよね……。

2023年私を大きく変えた1冊として、前回は『運動脳』をご紹介しました。

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この本を読んで、出不精だった私もウォーキングを始めることができました。

今日は、2023年私を大きく変えた1冊②として、私のスマホ中毒を改善してくれた『デジタル・ミニマリスト』をご紹介します。

用事もないのについスマホを触ってしまい、無駄に時間が過ぎていく。

そんな状況をなんとかしたい!という人にぜひオススメしたい1冊です。

私は読了後、昨年の11月頃からスマホやアプリの使い方を見直しました。

どんな見直しをしたか。どんな変化が起きたか。

そして、それから3ヶ月経った現在の様子などをお話します。

 

1日8時間も使っていた理由

これはもうはっきりわかっています。

イラストや小説を投稿・閲覧できるアプリ「Pixiv」を見まくっていたからです。

Pixivではよく二次創作を読んでいて、様々な考察や解釈に出会えるのが楽しくて大好きなんです。

新しい作品を探して読むのはもちろんのこと、お気に入りの作品を読み返すことも多々あります。

たくさん作品が投稿されているので、なかなか読み終わらず、いくら時間があっても足りません。

スマホを買うまではパソコンで読んでいましたが、スマホを手に入れてからは、いつでもどこでも読み放題状態になりました。

私のスマホ利用の7割はPixivだと言っても過言ではありません。

 

あとは各種SNSやYouTubeを見たり、ゲームをしたり。

特にSNSはフォローしているアカウントだけでなく、「トレンド」や「おすすめ」をダラダラ見ることが多くなっていました。

『デジタル・ミニマリスト』で著者が指摘していたように、ユーザーを少しでも長い時間利用させようという仕掛けにまんまとハマっていたのです。

 

視力が悪化

数ヶ月前、視力が落ちている自覚があったので、運転免許証の更新を機にメガネを作り直しに行きました。

帰宅後に度数を調べたところ、強度近視の域に入っていて、かなりショックを受けました。

強度近視は後々目の病気を引き起こす可能性が高いとのこと。

そんなに悪くなっていたなんて……!

どう考えても、スマホの小さい画面を長時間見続けていたことが原因です。

これは本当になんとかしなければ!

視力をこれ以上悪化させないためにも、目の健康のためにも、そしてスマホをダラダラ見て時間を無駄にする生活とおさらばするためにも、『デジタル・ミニマリスト』で紹介されていた「デジタル片付け」にチャレンジすることにしました。

 

30日間のデジタル片付けにチャレンジ!

『デジタル・ミニマリスト』では、なぜスマホ依存になってしまうのかという理由を説明し、それを踏まえた上で、より良いデジタルデバイスとの付き合い方ができるように、30日間の「デジタル片付け」を勧めています。

「デジタル片付け」とは、ルールを決めて、必須ではないテクノロジーの利用を30日間休止すること。

ポイントは、30日間の間は、自分にとってもっと重要なことや楽しいことに取り組むこと。

そして大事なのは、これは一時的なデジタルデトックスではなく、根本的にデジタルデバイスとの付き合い方を見直すのが目的だと理解することです。

 

私は2023年の11月中旬からデジタル片付けをスタート。

30日間のテクノロジー利用のルールは以下の通りに決めました。

・ゲーム:スマホとiPadからすべて削除

・YouTube:スマホから削除、iPadで1日1時間まで使用可能

・電子書籍:iPadでのみ使用可能

・X(Twitter):パソコンからのみ使用可能

・Instagram:パソコンからのみ使用可能

・Pixiv:パソコンからのみ1日1時間まで使用可能

必須かどうか考えたら、以上のようになりました。

 

ゲームはパズルゲームくらいしかしておらず、特に熱心でもないのに、手持ち無沙汰になるとつい開いて時間を浪費してしまっていたので、全部のゲームアプリを削除しました。

また、SNSもLINEのみ家族や友人との連絡用として残し、それ以外は思い切ってすべてスマホから削除しました。

XやInstagramはぬりえブログとの関係で使うことも多いんですが、スマホでダラダラ見るのを防ぐために、必要なときはパソコンから投稿することに決めました。

そして長時間のスマホ使用の1番の原因となっていたPixivも、泣く泣くスマホから削除し、パソコンで時間制限をかけて見ることにしました。

 

みなさんだったら、どんな感じになるでしょうか?

何が必須かは人によって異なりますよね。

本書ではさまざまなルール作りの事例が紹介されているので、ぜひ本書を参考にしながら考えてみてください。

 

デジタル片付けを始めて起こった生活の変化

朝ラジオを聞くようになった

今までは朝目が覚めると、眠気覚ましを口実にすぐにスマホを見ていました。

朝からSNSをチェックしたりPixivを見たり……。

しかし、それらのアプリはスマホからもタブレットからもすべて削除済み。

そのため、朝はラジオを聴くようになりました。

ラジオは定期的に時間を知らせてくれるし、目を使わないし、たまに気に入った音楽に出会えることもあり、とても良かったです。

↓最近のiPadのDockの様子。よく使うアプリにラジオアプリが仲間入りしました。

 

本をたくさん読める

本書の中で、デジタル片付けを実践した人の多くが「本を読むようになった」と言っていましたが、私もその1人になりました。

まず、積読が減り、持っている本を再読したり新しく買った本を読んだりと、1ヶ月で7冊くらい読むことができました。

 

また、洋書をかなり読み進めることができました。

デジタル片付けを始める前は、隙あらばスマホをいじっていて、洋書を読みたいのになかなか集中できず、このままでは一生読み終わらないかもしれないと思っていました。

しかし、デジタル片付け後は、たとえスマホを開いても読むものが何もないため、すぐにスマホを置くことになります。

このおかげで洋書に集中することができ、1冊読みきることができました。

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この経験から、「色々やりたいのになかなか進まない」と思っていたことは、実はスマホに邪魔されていたのではないかと気づきました。

 

韓国語の勉強がはかどった

先ほどの洋書と同じで、進み具合が悪かった韓国語の文法テキストが一気に進みました。

その結果、次のレベルアップしたテキストに進むことができて、これはとてもうれしかったです。

 

目の疲れを感じやすくなった

え?逆じゃないの?と思うかもしれませんね。

「目の疲れをちゃんと感じられるようになった」というのが正しいかもしれません。

今まであまりに長時間スマホ画面を見続けていたので、目が疲れていることが当たり前になり、疲れていない状態がわからなくなっていたんだと思います。

スマホをあまり触らなくなってから頻繁に目の疲れを感じるようになったので、「これ以上は画面を見るのはやめて目を休めよう」と意識できるようになりました。

 

デジタル片付けを始めて3ヶ月経った現在

デジタル片付けを無事に30日間終え、今も自分で決めたルールはほとんど継続しています。

しかし、日が経つにつれて問題が生じてきたので、様子を見ながらルールを調整し、3ヶ月経った現在の利用ルールは以下のようになりました。

・ゲーム:スマホとiPadからすべて削除→継続中

・YouTube:スマホから削除、iPadで1日1時間まで使用可能→継続中

・電子書籍:iPadでのみ使用可能→1日1時間まで

・X(Twitter):パソコンからのみ使用可能→1日30分まで

・Instagram:パソコンからのみ使用可能→継続中

・Pixiv:パソコンからのみ1日1時間まで使用可能→継続中

・Hulu・AmazonPrime:iPadで1日2時間まで

時間制限を追加したものがいくつかあります。

電子書籍

電子書籍を見る時間が増えてきたので、時間制限を設けました。

おや?これは本を読みたいというより、デバイス上で何か読めるものを探しているな?

まるで「SNSでおすすめを延々と見続けている」感覚だったので、これは良くないと思い、時間制限を設けて、できるだけ紙の本を読むようにしています。

 

X(Twitter)

最初はあまり見ずに済んでいたんですが、そのうち、パソコンからなら見れることを覚えてしまいました。

スマホで見ていたときよりはマシではあるものの、今の自分に必要ではない情報をつい延々と見てしまうので、時間制限をかけました。

時間制限をかけるようにしてからは、絶対見たいものをササッと見たあとは、ほかにめぼしいものがなければサイトを閉じるようになりました。

これは、後からまた見たくなったときに、見る時間をできるだけ長く残しておくためです。

このおかげで、「おすすめ」や「トレンド」をダラダラ見続けることをやめるようになりました。

 

スマホにアプリを入れていたときも時間制限はかけていましたが、制限時間が来ても無視しがちでした。

それが不思議なことに、パソコンで見ているときは制限時間にちゃんと従うことができるんです。

これはなぜなのか自分でもまだわかっていませんが、制限時間を意識してデジタルデバイスを使えるようになるのは私にとって大事なことなので、続けていきたいと思います。

 

Hulu・AmazonPrime

現在進行形で迷っているのが、Huluの使い方。

当初は、大きい画面なら目の負担が軽減されると思い、テレビで見るようにしていたんですが、テレビだと時間制限ができません。

ドラマにハマると何話も連続で見続けてしまうので、そういう気配がただよってきたときはiPadで時間制限を設けて見るようになりました。

食事時に夫と見るときは、テレビで見ています。

 

Pixiv

さて、長時間のスマホ使用最大の原因となっていたPixiv。

パソコンからのみ1日1時間までという制限にしましたが、おやおや?意外と大丈夫だぞ?という結果になりました。

見るためにはパソコンを起動してブラウザからアクセスしないといけない。

このひと手間が面倒に感じられて、見る機会が減るという効果がありました。

やはりスマホでいつでもどこでも見れる状態にあったことが、問題だったようです。

 

必要ないアプリはスマホに入れないのが1番効果的

今回デジタル片付けを通して、「スマホを触る時間が減るとこんなに色々できるのか」ととても驚きました。

今までスマホ利用を控えるために、

・「やめよう」という自分の意志

・一定時間見ないようにするアプリ

・スクリーンタイムの時間制限

など色々試してきましたが、結局1番効果があったのは、必要ないアプリはスマホに入れないということでした。

いくら「やめよう!」と意志を強く持っても、アプリはユーザーを長時間利用させるために巧みに作られているので、私の貧弱な意志ではとても太刀打ちできません。

勉強するときに、スマホを目の届かないところにしまっておくという話はよく聞きますが、やはり物理的に見れないようにしてしまうのは効果が大きいのだなと感じました。

 

デジタルデバイスは意識して使う

デジタル片付け期間中、①いつでも、②どこでも、③無料で、④延々と見ることができるものは危ないとわかりました。

私の場合は、SNSやYouTube、Pixivをダウンロードしたスマホが危ないもの。

私をスマホ中毒にする危険物と化していました。

 

スマホは確かに手軽で便利。

いつでもどこでもササッと取り出して使えますが、本当は触らなくていい場面でも触ってしまいます。(①②)

また、SNSなどのアプリはほとんど無料で使うことができるので、興味が出ると、自分にとって必要か不要かは深く考えず、すぐダウンロードしてしまいます。

その無料で使えるアプリに自分の好みを把握され、結果、延々とおすすめの投稿を見続けることになります。(③④)

 

今回デジタル片付けに取り組んだことで、

・このアプリは自分の生活をどのように良くするのか。

・自分にとって本当に必要なのか。

という今まで意識してこなかったことを、しっかり考えるようになりました。

本書にもありましたが、自分で考えて決めることによって、自分でコントロールできているという感覚を得ることができます。

それと同時に、今までの自分はスマホにコントロールされていたんだと気づきました。

流行りに乗って深く考えずに利用すると、生活が侵食され、健康を害することにもなるとわかったので、これからも引き続き、デジタルデバイスやアプリはよく考えて使うことを心がけようと思います。

 

終わりに

『デジタル・ミニマリスト』を読んだおかげで、私のスマホ中毒は大きく改善されました。

先々週のスマホ利用時間は、以下のとおり、1日平均45分にまで短くなりました。

1日8時間使っていたときと比べると雲泥の差です。

スマホをあまり使わなくなった分、パソコンやタブレットの時間が増えましたが、ダラダラ使わないためにルールを決めており、またスマホよりも画面から距離をとって見ることができるので、目の負担も軽減されました。

やはり、デジタルデバイスの利用ルールを自分で考えて決めて実践したことが良かったなと思います。

スマホの時間を控えたいと思っている人はぜひ『デジタル・ミニマリスト』を読んでみてください。

 

先日ご紹介した『運動脳』をきっかけにウォーキングを始め、『デジタル・ミニマリスト』をきっかけにスマホ中毒を脱することができたので、ここ数年の自分の生活習慣に革命が起きたように感じています。

実はどちらの本も、書店でたまたま目に入って衝動買いしました。

偶然ではありますが、以前からどうにかしなきゃなと思っていたことを見事に解決してくれた本に出会えて、本当にラッキーでした。

こういうことがあるから本屋に行くのはやめられないんですよね。

 

今日はちょっと長くなってしまいましたが、私のデジタル片付け体験記が、みなさんのより良いスマホ生活に少しでも役に立てたらうれしいです。

それではまた〜。

 

デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方 (ハヤカワ文庫 NF 573) | カル・ニューポート, 池田 真紀子 |本 | 通販 | Amazon